総則
- 本大会は、公益社団法人日本トライアスロン連合競技規則(JTU競技規則)及び以下に定める「サンポート高松トライアスロンルール(以下、サンポート高松ルール)」に従い競技を行う。
- 本大会は国内屈指の市街地周回コースを採用する。バイクとランにおいては選手密度が高いことを十分理解し、互いの競技エリアと競技力を尊重し、互いを敬愛し、自らの責務で競技する。
- 本大会競技規則に定めない事項、事象が生じた場合は、大会実行委員会がその取り扱いを決定する。
- 安全を最優先し、気象条件、その他の条件等により、競技性及び安全が充分に確保できないと主催者が判断した場合には、競技開始以前または競技中であっても、競技内容の変更または競技の中止を行うことができる。
- 本大会の感染症対策ガイドラインに従わない場合には、他の参加者の安全を確保する等の観点から、大会への参加資格を取り消し、退場処分とする。
共通規則
- 選手及び随行者は、社会人、スポーツマンとして節度ある態度で本大会に参加する。違法駐車、一般車両・通行人への通行妨害、ゴミの投棄及び違法キャンプの禁止、バイク乗車時のヘルメット着用、夜間の騒音等に十分注意し、開催地の地域住民やボランティアとの調和を図る。
- 大会で定められた時間を遵守し、遅れる場合は事前に連絡する。
- 選手は、大会規則及び道路交通法の定める交通規則とコースを理解して大会に参加する。コース離脱や交通違反に対する責任は、選手個人が負う。
- 選手は、大会当日朝に健康状態をチェックしたセルフチェック用紙を提出しなければならない。
- 酒気帯びや体調不良の状態で競技をすることはできない。酒気帯びの恐れがある選手に対しては呼気検査を求めることがあり、検査の結果、アルコール分が検出されれば競技に参加できない。
- 選手は、規則で定められたウェア、競技用具を使用しなければならない。
- 前ファスナー付のレースウェアを使用する場合は、必ず前ファスナーを閉じて競技するものとし、下げた状態や片掛けで競技を継続すると、注意、警告、失格など、ペナルティの対象となる。また、競技中に限らず、屋外での更衣や、上半身裸のまま移動することを禁止する。
- 仮装は認めない。
- レースナンバーは、バイクでは背面、ランでは前面に取り付け、めくれあがらないように取り付けること。折り曲げや変造は禁止する。レースナンバーベルトの使用を認める。
- 大会期間中、指定場所以外での物(ゴミ、ボトル、競技用品を問わず)の投棄を禁止する。
- 制限時間及び関門時間を設ける。各種目の制限時間は、スイム50分、バイク100分、ラン90分とする。各制限時間を超過した選手はDNFとなる場合がある。制限時間に関わらず競技続行が困難、競技運営に著しく支障があると主催者が判断した場合、その選手に対してDNFを宣告する。各関門時間はスイムフィニッシュ7時56分、バイクフィニッシュ9時36分、ただし9時29分の時点でバイクコース9周回目に入れない選手は、バイクスキップとしてラン競技に進めるが記録はDNFとなる。
ラン競技において、10時46分以降最終周目ではない選手については、赤灯台に向かう防波堤へ向わせず、防波堤入口で折り返しをさせて、フィニッシュに向わせる。さらに、11時1分以降最終周目の選手であっても赤灯台へ向わせず、フィニッシュへ向わせる。ただし、記録はDNFとなる。
総合フィニシュは11時06分までとする。DNF及び自主リタイヤ選手はスタッフに申告し、アンクルバンドを返却する。その後の行動は審判員の指示に従うこと。 - スイム及びバイクスキップ選手は、リストバンドを装着して競技を続けることができる。
- フィニッシュ地点以外でのアンクルバンドの返却は、必ず審判員であることを確認したえで、審判員に直接返却すること。紛失した場合は実費を弁償とする。
- 競技中は大会オフィシャル以外の小型カメラ、ウェアブルカメラ、携帯電話、音楽プレーヤーの使用や装着は禁止する。スマートフォンは距離計測器としての使用のみ認め、それ以外の用途での使用は禁止する。
- JTUルール、サンポート高松ルールおよび、暴言等、社会的マナーに違反した選手は、審判長の裁量により注意、警告、失格など、ペナルティの対象となる。
競技説明・車検・バイクコース下見
- 競技説明会に参加しない選手は出場出来ない。
- 検車はリレー部門以外実施しないが、大会中に著しい整備不良や規格違反と判断され、改善出来ない場合は競技への参加は認めない。競技用具の整備は各自の責任で事前に行っておく事。革新技術等の使用は、事前の了承を必要とする。
- バイクは、フリーホイール式で前後ブレーキを装着したロードレーサー(ブルホーンハンドル仕様のT.T.バイクも含む)を基本とする。特に安全性が認められないバイクは、主催者が判断して参加を認めない。
- サイクルコンピューター(走行距離計測器)装着を義務とする。
- ヘルメットは安全基準を満たしたものを正しく着用する。改造、ひび割れ、古いタイプ(おおむね10年)のヘルメットの使用は認めない。
- 大会当日、会場付近やバイクコースにおいて、バイクでのウォーミングアップ及びバイクコースの試走は出来ない。ラン及び徒歩によるバイクコース下見を推奨する。ラン及び徒歩による下見は歩道を使用し、交通ルールを遵守して安全に注意すること。大会前日はバイクでのコース下見は禁止する。
スイム競技
- スイム競技のスタート方法は、4ウェーブ、フローティングスタートとする。
- スイム環境が不安な者や軽微な不調者はスイムスタート前にスイムスキップを審判員に申告すればスイムスキップとしてバイク競技からのスタートを認める。また、スイムスタート後一周回を終了した選手のうち二周回目に入ることに不安を覚える選手は、一周回終了時に自力でスイムアップして審判員に申告を行えばスイムスキップとしてバイク競技に進むことを認める。但し、どちらの場合も記録はDNFとなる。(バイク競技は7時50分頃にトランジションエリア内からのスタートとする。バイク競技以降の制限時間及び関門時間は「共通規則 11.」と同じとする)
- スイム制限時間を超えた選手およびレスキューされた選手にはスイムスキップは適用されない。
- スイムではウエットスーツ着用を義務とする。これに反した場合はスイムスキップ若しくはDNSとする。ゴーグル、ノーズクリップ、耳栓、腕時計、心拍測定器、レスチューブの着用を認める。但し、レスチューブを作動させた場合はレスキュー要請と同様とみなし、バイク競技には進めずDNFとなる。
- スタートエリアには必ずアンクルバンド(計測チップ)を着用し入水チェックエリアを通って入場する。
- 危険回避等でコースロープ、ブイにつかまって休息できるが、移動することは出来ない。
- 救助を必要とする場合は、頭の上で手を振る等の大きなジェスチャーや声を出して意思表示をする。
トランジションエリア
- 選手、スタッフ以外はトランジションエリアへ立ち入り出来ない。
- トランジションエリアへは配布したバッグに入らない物及び競技と直接関係のない物(クーラーボックス等)の持込は出来ない。審判員が発見した場合はこれを撤去することができる。
- 6時45分からバイク最終選手フィニッシュまでトランジションを閉鎖する。バイクと競技用具の引き取り時間は9時45分から12時25分とする。盗難防止のため、リストバンドとバイクステッカーを照合して引き渡しを行う。ただし、リレー選手は、審判員の指示により出入りすることができる。
- トランジションエリア内でバイクに乗車した場合、ペナルティの対象となる。
- トランジションエリア内で上半身裸になる場合は、必ず更衣室を利用すること。
バイク競技
- バイクコースは完全交通規制だが、常に選手には危険回避義務があり、前方及びバイクコース上のマンホール等路面にも十分注意する。緊急車両走行時は、減速し、左側徐行、または、指示に従い停止すること。また、いかなる場合においても緊急車両の追い越しは禁止とする。
- 走行中は常に自己の安全速度を守る。特にキープレフトを遵守し、お互いのドラフトゾーン確保及びブロッキング禁止を厳守する。追い越しは、後方を確認し、声を掛けて右側を追い越すこととし、視界の悪い場所やコーナーでの追い越しは禁止する。また、追い越される選手は追い越す選手の妨害となるような走行ラインの変更をしてはならない。
- バイクコースにはエイドステーションを設けないため、バイクボトルは2本携帯を推奨する。ペットボトルの携帯は禁止とする。
- ドラフティングは禁止とするが、選手が密集した場合等ドラフトゾーン確保が困難な場合、ドラフトゾーンへの故意でない侵入については考慮する。ドラフトゾーンは前方選手の前輪先端から後方10mとする。
- 地下道があるため、サングラスは透明度の高い物を推奨する。
- 不可抗力以外の反対車線へのはみ出しを厳禁としペナルティーを課す。
- バイクコースはいかなる場合においても逆走を禁止する。
- バイクコース周回管理は、サイクルコンピューター(走行距離計測器)により各自で管理する。周回数を間違えた場合は、順方向に走行してバイクフィニッシュに向かう。なお、周回数が少ない場合はDNFとなる。
- バイクコース内で選手による落下物の回収は禁止する。落下物は審判員が回収し競技終了後に競技本部にて受け取ることとする。なお、落下物の破損、紛失について主催者は一切責任を負わない。
- 地下道内の下りは、危険回避できる速度で走行し、原則として追い越し禁止とする。違反した選手は失格とする場合がある。
- 取付禁止装備については、JTU競技規則を参照のこと。
ラン競技
- 走行はキープレフトを遵守し、ランコース幅の狭いところは、前方および対向の選手に十分注意し、互いに安全な走行を心掛けること。
- 赤灯台へ向かう防波堤は、強風波浪等の注意報が発令された場合、安全管理の理由から進入禁止となるため、スタート前に大会実行委員会の判断で、ランコースおよび距離、周回数を変更する場合がある。悪天候時には、スタート前の情報に十分注意すること。
- 参加選手はバイク用ボトル等マイボトルを持参し携帯してラン競技を行う事を推奨する。
- ランコースにエイドステーションを設ける。第三者によるエイドステーション以外での飲み物等の提供は認めない。
- フィニッシュの際は、レースナンバーを整え、サングラスを外し、笑顔を推奨する。
- 同伴フィニッシュ希望者は、同伴フィニッシュ待機場所より、審判員の指示に従い、他の選手の競技に影響がないよう配慮すること。
リレールール
- <参加規程>「3名1組/1名1種目」または「2名1組/1名は2種目」での参加とする。
- 大会前日受付、競技説明会および当日受付などの大会手続きはチーム全員が揃って行うこと。
- <バイク検車>バイクの検車を行う。大会前日までに専用用紙の内容を自転車店等で受けること。使用できるバイクは、サンポート高松ルールを適用する。
- <スイム→バイク> トランジション内に設けられたリレーゾーンでの審判員の目視確認でリレー完了とする。バイク担当選手は、スイム選手からアンクルバンドを受け取り足首に装着し、審判員の指示に従いリレーゾーンからスタートする。バイクシューズ、グローブ、ヘルメット、サングラスなどの脱着は、一般選手と同様にトランジションで行う事とする。同一選手がスイム/バイクを連続する場合は一般選手のルールを適用する。
- <バイク→ラン> バイク担当選手は、バイクをバイクラックに掛けてヘルメットを脱いだ後、トランジション内に設けられたリレーゾーンでの審判員の目視確認でリレー完了とする。ラン担当選手はランシューズを履いた状態で待機し、バイク選手からアンクルバンドを受け取り足首に装着し、審判員の指示に従いリレーゾーンからスタートする。同一選手がバイク/ランを連続する場合は一般選手のルールを適用する。
- <繰上げスタート>前種目の担当選手が各関門時間に間に合わない、または間に合わないと判断された場合は、繰上げスタートを行う。繰上げスタートは各関門時間の直前とするがDNFとなる。
- <フィニッシュ>ラン担当以外の選手は、同伴フィニッシュ待機場所より、審判員の指示に従い、他の選手の競技に影響がないよう配慮し、チーム揃ってのフィニッシュを推奨する。
- <その他>本項目に定めなき事項は、サンポート高松ルール、JTUルール、大会実行委員会の裁定に従う。
抗議
- 選手は審判長の裁定や競技環境、他の競技者やスタッフの言動、また自らの違反について、審議委員会に抗議を申し出ることができる。
- 選手および審判長は、審議委員会の裁定に対してなお不服な時は、JTU理事会に上訴を申し出ることができる。また、さらなる不服申し立ては、「スポーツ仲裁規則」に従い解決する。
- 審議委員は大会技術代表、実行委員会代表、JTU代表の3名で構成され、抗議については速やかに対処する。
付則
この規則は、令和6年7月6日から施行する。
なお、大会開催までの期間において、競技コース、ルール変更によって変更される可能性がある。